東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会ブログ

本研究会は、沖縄と日本本土を含む東アジア地域における平和の実現と人権の確立のために東アジア共同体構想を深め、日米両国政府によって翻弄され続けてきた沖縄の独立を含む自己決定権のあり方を多角的視点によって研究することを目的としています。本サイトは、正式のホームページが開設するまでの暫定版で、研究会の案内および入会案内などを発信してまいります。east.asian.community.okinawa★gmail.com(★を@に変えてください))

第7回公開シンポ(2017年9月9日@琉球大学)の動画配信

沖縄もずいぶんと秋らしくなってまいりました。

330号線を那覇に向けて車で走っていると、浦添あたりから、トックリキワタで色づき始めた街路樹が眼前に広がり、壮観です。

その一方で、いまだなくならない米軍関係者による事件・事故。最近では、沖縄女性殺害事件の裁判(元米軍属の被告は殺意を否認!)や泊交差点での事故(米軍の酒気帯び運転!)についての報道で、腸が煮えくり返る日々です。

本研究会の取組が、少しでも状況を好転させるきっかけになれば、と決意新たにする次第です。

 

さて、9月9日(土)に琉大で開催しました第7回公開シンポジウムの動画を、会員の橘内さまに撮っていただきました。ツイキャスで当日リアルタイムで中継してくださり、情報発信という重要な役割を担っていただいています。その動画URLを本ブログに貼り付けますので、ぜひともご覧ください。

 

<第7回公開シンポジウム(2017年9月9日@琉球大学)>

Part 1 (開会から鳩山氏の記念講演まで。途切れはほとんどありません。
 http://twitcasting.tv/peacekatu/movie/402200187
Part 2 (姜先生のご講演部分。冒頭部分の5分で途切れてしまいました)
 http://twitcasting.tv/peacekatu/movie/402219875
Part 3 (途切れからの回復〜林泉忠先生のご講演の最後まで)
 http://twitcasting.tv/peacekatu/movie/402221418

 

事務局 池上

第8回公開シンポジウム(東京開催)のお知らせ

 

☆チラシ(PDF版)はこちらからダウンロードできます☆

第8回公開シンポ・チラシ(東京開催)-1 (1).pdf - Google ドライブ

 

第8回公開シンポジウム「中国・北朝鮮脅威論の虚構性を問うー東アジアに再び戦火を招かないために!」

【期日】2017年11(土)14:00~17:30(開場13:30)

【会場】青山学院大学総研ビル12階、大会議室

【資料代】500円(非会員のみ) ※事前申し込みは不要です。

【プログラム】

(共同代表からの開会の挨拶)14:00~14:10 司会者:木村 朗(鹿児島大学

Ⅰ 開会のご挨拶(14:10~14:20)※10分

  西川 潤早稲田大学名誉教授、本研究会顧問) 

 

Ⅱ 基調講演と個別報告(14:20~15:20)

【基調講演】※40分

孫崎 享(元外務省情報局長、本研究会顧問)

 「東アジアの危機:制裁・軍事・対話の選択」

【第一報告】※20分

矢吹 晋横浜市立大学名誉教授)

 南シナ海領土紛争と米中関係」

    ~~~休憩(15:20~15:30)~~~

【第二報告】※20分

岡田 充(ジャーナリスト、元共同通信記者)

 「“敵”(「脅威」)はいかにしてつくられるか~権力監視やめ政府と一体化するメディア」

【第三報告】※20分

伊波洋一参議院議員

 「中国・北朝鮮脅威論の内実を問う-沖縄を再び戦場にしないために」

 

Ⅲ 質疑討論(16:10~17:00)フロアから ※50分

Ⅳ 閉会のご挨拶とアピール(17:10~17:25)※15分

羽場久美子青山学院大学

 「東アジアで6者協議の再開を、政府レベルではなく、学術レベルで再構築しよう

  ー東アジアにおける安全保障の制度化を」

 

『東アジア共同体・沖縄(琉球)研究』創刊号の発行

 

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2017年8月末に、会誌『東アジア共同体・沖縄(琉球)研究』創刊号が発行されました。2016年9月11日の第1回公開シンポジウムの記録をはじめ、様々な論説、書評、シンポ参加記など、盛りだくさんのラインナップです。顧問、一般会員(学生会員含む)の皆様には、近々1冊ご郵送いたします(事務局、頑張ります・・・!)。

 

【販売について】

賛助会員の皆様、および非会員の方は、1冊500円で販売いたします。ご購入を希望される方は、下記の点を明記のうえ、事務局あてにお申込みください。希望冊数分の金額を明記した払込票を同封してご郵送いたします。

 

<事務局の連絡先> east.asian.community.okinawa@gmail.com

<賛助会員の方>

・ご氏名

・ご購入される希望冊数

<非会員の方>

・ご氏名

・ご住所(ご郵送先)

・ご購入される希望冊数

 

※なお、現在非会員(あるいは賛助会員)の方で、一般会員に申し込んでいただいた方(会員区分を変更していただいた方)には、創刊号を1冊お送りするとともに、次号へのご寄稿・配本の権利も得ることができます。ぜひとも、本研究会の理念と活動にご理解いただけましたら、一般会員への申し込みもよろしくお願いいたします。入会申し込み手続きについては、こちらをご参照ください。

入会手続き方法 - 東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会ブログ

 

事務局 池上拝

 

第7回公開シンポジウム「東アジア地域の平和・共生を沖縄から問う!」(沖縄開催)【2017年9月9日】※修正版

第7回公開シンポジウム「東アジア地域の平和・共生を沖縄から問う!」(※修正版)

東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会」は設立一周年を記念し、下記のような形で第7回公開シンポジウムを開催します。共通テーマは、「東アジア地域の平和・共生を沖縄から問う!」です。多くの皆様方のご参加をお待ちしています。

 

PDF版のチラシは以下からダウンロードしてください。

第7回公開シンポ・チラシ(設立1周年記念、琉球大学)-1.pdf - Google ドライブ

◆期日 2017年99日()13:30~17:30(開場13:00)

◆会場 琉球大学法文学部新棟215教室

◆参加費 非会員のみ300円(資料代として)※事前申し込みは不要です

◆プログラム

(共同代表からの開会の挨拶)13:30~13:40

挨 拶:高良鉄美(琉球大学

    司会者:木村 朗(鹿児島大学

Ⅰ 大田昌秀先生の追悼の辞と運動現場からの報告(13:40~14:20)

・石原昌家先生(沖縄国際大学名誉教授)「大田議員の遺志を継承する」10分

・野平晋作氏(ピースボート共同代表)「本土と沖縄をつなぐ運動への取り組み」15分

・元山仁士郎氏(一橋大学院生)「シールズの活動に参加して」15分

 

Ⅱ 記念講演および基調報告(14:20~15:00)

【記念講演】40分

・鳩山友紀夫先生(元内閣総理大臣東アジア共同体研究所理事長)

「東アジア不戦共同体と沖縄」

 

休 憩(10分)

 

【基調報告】(15:10~16:00)各25分

・姜 克実先生(岡山大学

 「石橋湛山小日本主義

・林泉忠先生(台湾・中国研究院近代史センター副研究員)

 「沖縄のコア・バリューと東アジアの平和」

 

 

 

Ⅲ パネルディスカッションおよび質疑討論(16:00~17:20)

・2部の3人の報告者に上里賢一先生(琉球大学名誉教授)を加えてのパネルディスカッション

・フロアの参加者を交えての質疑討論

 

Ⅳ 閉会の挨拶(17:10~17:30)

島袋 純(琉球大学

※ 懇親会会場:琉球大学生協中央食堂  参加費:2000円

 

[お問い合わせ先]ご不明な点等がございましたら以下までお願いいたします。

池上大祐(事務局・琉球大学) 098-895-8296(研究室直通)、dikegami@ll.u-ryukyu.ac.jp

または木村朗(鹿児島大学)090-2856-0955、kimura@leh.kagoshima-u.ac.jp

 

 

 

第6回公開シンポジウム(札幌開催)[2017年6月30]日のご案内

(お詫び)

第6回公開シンポジウム(札幌)のご案内が遅くなってしまいました。大変失礼いたしました。今年の4月以降、本務校での業務が格段に増え、事務局業務になかなか手が回らない状況になってしまっており、第6回シンポのHPでのご案内を失念してしまっておりました。期日も迫っておりますが、もし北海道にお立ちよりの際は、ぜひご参加ください。(事務局 池上)

 

第6回公開シンポジウム(札幌開催)「反差別・反ヘイト・自己決定権を問う」

[主催]東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会」

[協力]What's  日本ジャーナリスト会議北海道支部

 

期 日:2017年30日(金)18:30~21:30(開場18:15)

会 場:札幌エルプラザ ホール(札幌市北区北8条西3丁目;駐車場はありません)

資料代:500円(非会員のみ、学生は無料) ※事前申し込みは不要です。

 

~~~~~~プログラム~~~~~~~~

(共同代表からの開会の挨拶)18:30~18:35 木村 朗さん鹿児島大学

 司会:前田朗さん(東京造形大学)・清水竹人さん(桜美林大学

 

Ⅰ 第一部 「沖縄ヘイト・スピーチ問題を問う」(18:35~19:25)

報告者:

安田浩一さん(ジャーナリスト)「ヘイト・スピーチの根源を探る」※45分

 

Ⅱ 第二部 「先住民族の自己決定権を回復するために」(19:25~20:30)

第一報告者:

結城幸司さん(アイヌアートプロジェクト代表)   ※30分

アイヌに対する差別に抗して」

 

~ 休 憩(10分) ~

 

第二報告者:

島袋 純さん琉球大学))        ※20分

琉球(沖縄)に対する差別に抗して」

 

Ⅲ 質疑討論(20:30~21:20)

討論者 宮城隆尋さん(琉球新報編集委員)   ※15分

フロアから      ※30分

 

Ⅳ 閉会のご挨拶 

 徃住嘉文さん(日本ジャーナリスト会議北海道支部※10分

 

【現地問い合わせ先】ご不明な点等がございましたら以下までお願いいたします。

水上さえ(What'saisya7@gmail.com

または木村朗(鹿児島大学)090-2856-0955kimura@leh.kagoshima-u.ac.jp

 

※PDFのチラシはこちらからダウンロードしてください。

第6回公開シンポ・チラシ(札幌開催).pdf - Google ドライブ

本研究会名誉顧問の大田昌秀先生(元沖縄県知事)を追悼する

本研究会の名誉顧問、大田昌秀先生が今月(6月)12日にお亡くなりになった。満92歳の誕生日だったという。その長い人生の中でモットーとされた平和への思いは、自らの鉄血勤皇隊として砲弾の雨をくぐり、負傷して気を失った所を九死に一生を得た沖縄戦の体験に裏打ちされていた。生き残った自分は、学友のためにもこの沖縄戦がやらなくてもいい無駄な戦争であったこと、軍隊は不利になれば住民を守らないこと、戦争がもたらしたのは何だったのかということ、などを伝えなければならない、と常々話されていた。大田先生は、住民の4人に一人が(疎開者を除いた現地人口からすれば、3人に一人とも言われる)犠牲となった、悲惨な沖縄戦の生存者たちを象徴的に代表する一人であろう。

 

この体験と決意をもって、大田先生は沖縄戦研究の第一人者となり、平和学研究者としても多くの業績を残された。琉球大学教授在任中は、特に米国国立公文書館等への資料調査には力を注がれておられた。公文書管理保存の重要性を強く認識していた大田先生は、知事就任後、県レベルでは珍しい公文書館の設置に力を入れた。

 

さらに沖縄戦の体験は、世界的にもほとんど例がない、敵味方、国籍、軍人民間人を問わず、沖縄戦などで亡くなった人をすべて戦争の犠牲者として、刻銘するという「平和の礎」を建設するところまで大田先生の情熱を突き動かした。戦後50年の節目の慰霊の日(623日)に組織的戦闘の終わりを告げた糸満市摩文仁の地において、平和の礎が除幕した。平和の礎の中心には、東アジアの平和を見据えた火が灯されている。この火の回りから平和のさざ波が沖縄から東アジア、世界へと広がっていくのである。併設された平和記念資料館の学術的エッセンスの含まれた展示内容も然り、大田先生の県知事として行ってきた平和行政の評価は非常に高いものがある。

戦後30年を節目に、沖縄の現状を訴える「沖縄のメッセージ」事業を日本国内全都道府県に発信しただけでなく、米軍基地問題の当事者である米国各地でも“Message from Okinawa“を展開したことも、これまでになかった情報発信方法であり、特記される。また具体的政策として、基地返還アクションプログラムと国際都市形成構想を提起してその実現に向けておおいに尽力されたことも忘れてはならない。

 

平和運動へのかかわりの面でも大きな功績があることは言うまでもない。各地での講演はもちろん、平和運動の理論的、理念的、実践的支柱となる内容を提示し、闘う運動家、闘う知事、闘う研究者としての側面を発揮された。

 

このように、沖縄戦から戦後の米軍統治を主とする沖縄近現代史研究、米軍基地撤去と東アジアの平和構築への取り組みなど、研究者・運動家・県知事としての大田先生が残した功績はあまりにも大きい。こうした大田先生の功績を残された次世代のわれわれがきちんとバトンを受け継いで、大田先生の遺志の実現に向けて一歩でも近づくように努力していくことが、安らかな手向けとなると考える。

 

本研究会の設立シンポジウム記念講演での大田先生の力強い声は今でも心に響いている。われわれ東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会会員は今後も講演会・シンポジウムの開催や会誌の発行などを通じて、沖縄と日本、東アジア地域の平和と共生のために活発に活動していくことを誓うとともに、大田先生に対して心からの追悼の意を表明する。

2017年6月15日(木) 大田先生告別式の日に

東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会共同代表 

高良 鉄美

木村 朗

 

追悼文のPDF版は以下からご覧になれます。

本研究会名誉顧問の大田昌秀氏を追悼する.pdf - Google ドライブ

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なお事務局から、研究会名および共同代表の連名で、大田先生への供花させていただきましたことも併せてご報告申し上げます。

事務局 池上大祐

 

【名誉会員・一般会員各位】機関誌創刊号の寄稿のご案内

平素より、お世話になっております。本研究会会誌編集委員の藤村一郎と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、本年の3月31日に、東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会 名誉会員・一般会員の皆様へ、会誌『東アジア共同体・沖縄(琉球)研究』創刊号の原稿募集をお知らせしましたが、原稿字数の変更と、冊子形式での発行の決定がございましたので、改めて原稿募集についてお知らせします。詳細は、以下をご覧ください。皆様の積極的なご寄稿を心待ちにしております。

 

※ダウンロードは以下からできます。 

【名誉会員・一般会員対象】東アジア共同体沖縄研究会創刊号への寄稿呼びかけ(改再送).pdf - Google ドライブ

 

【自由投稿 区分】

・論説/時報  新「10000~12000字程度」(旧 12000字程度)

     ・・・学術的な調査・分析を踏まえた論考。引用する場合には出典を必ず明記すること。

 

・実践報告 4000~8000字程度(変更なし)

     ・・・教育研究活動や市民運動等についての紹介や実践記録など。

 

・書評/新刊紹介 新「2000~5000字程度」(旧 5000字程度)

 ・・・過去5年以内に出版された書籍に対する論評。

 

・シンポジウム参加記 新「1000~3000字程度」(旧 3000字程度)

  ・・・これまで本研究会が主催した公開シンポジウムについての感想など。

 

<注意事項>

・ワードファイルで、横書きにて作成してください。ページ内の字数・行数および文字フォントは任意とします(編集委員会で適宜調整します)。

・写真を掲載する場合は、撮影日・撮影者の氏名も明記してください。(著作権に関わります。)

・ご投稿される場合は、どの「区分」でのご投稿かを明記してください。

・査読体制をとっておりませんので、文法上の不備や誤字・脱字をチェックしたうえで、いただいた原稿は原則すべて掲載する予定です。ただし、編集委員会の判断で「区分」を変更する場合がございます。

創刊号については冊子形式でも発行いたします

 

【締切】2017年6月30日(必着)

【送付先】編集委員会用メールアドレス

east.asian.community.okinawa.e@gmai.com

 

編集委員会用メールアドレスは、本研究会事務局メールアドレスと似ていますが、お間違えないようにお願いいたします。@の直前に「.e」が入っています。

*2017年8月中に、電子版(PDF)を本研究会ブログにアップすることを予定しております。

 

東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会会誌編集員

藤村一郎(日本学術振興会/東京大学

east.asian.community.okinawa.e@gmail.com

http://east-asian-community-okinawa.hatenablog.com/

 

同事務局

池上大祐(琉球大学

east.asian.community.okinawa@gmail.com